地方大学出身の理系大学生が旧帝大で2年間研究をして得たこと

 

この2年間を振り返ると怒涛の大学院生活でした。

私は地方国立理系大学から某旧帝大の理系大学院へ進学し、2年間修業のつもりで研究に取り組んできました。

自分の備忘録とこれから外部の大学院へ進学する皆さんの参考になればと思い、外部の大学院での研究生活で得られた4つのことについてお話しします。

筆者のプロフィール
地方国立理系大学生→旧帝大理系大学院生
資格 → TOEIC700点台
研究 → 電気系 
国内学会出場 2回

 

(思考面1) 論理的思考力が圧倒的に鍛えられた

 旧帝大の大学院で研究することで得られた1番実用的なスキルは、論理的思考力だと思います。

私立大や地方国立大の学生さんは共感していただけると思いますが、私立大や地方国立大は研究にやる気のある生徒が少ないです。

それに比べ旧帝大の大学院は比較的やる気がある生徒が多いです。

したがって日々居室で研究について議論したり、他愛のない話をしたりする機会が多いのでそ自然と論理的思考力が身に付きます。

ネイティブが英語に毎日触れることで自然と英語が話せるようになるのと同じ原理です。

 

また、旧帝大は私立大や地方国立大と比べ研究室あたりの教員の人数が多いので、担当教員と話す機会が多いです。

もちろん自分から話しかけに行く積極性は必須ですが、それを踏まえても話す機会は多いと思います。

教員と話すときは自分の研究の実験やシミュレーション結果などを教員が分かるように説明する必要があるのでここでも論理的思考力が鍛えられます。

 

(思考面2) 小さく試してから考える癖がついた

これは自分の中で大きな思考の変化でした。

まず小さく試してみていけそうなら提案する、だめなら止めるという思考が身についたのです。

この思考により色々な物事への初速が早くなりました。

 

修士1年の終わり頃、研究が行き詰まりました。

そのときに打開策を探すため、成果が出ている先輩を観察していると、その先輩は、小さく試してから考えていることに気づいたのです。その先輩は様々なアイデアを出しながら、毎日個人的に先生に相談し議論をしていたのです。その先輩に話を聞いてみると、アイデアはほとんどダメになるけど1つ上手くいったときがとても楽しいと話していました。

 

私は話を聞いてこれだ!と思い、その先輩の行動や思考を真似するようにしていました。

教員に毎日相談する勇気はなかったので同じ研究グループのメンバーに毎日何かしら研究の話をする癖をつけました。

その結果修士2年からの1年間で2つの成果を上げることが出来ました。

成果を上げることが出来たのは、研究のアイデアを研究室のメンバーにこまめに相談して意見をもらう、先行研究がないかをまず調べるなど小さく試してアイデアの精度を上げてから実行に移せるようになったからだと自覚しています。

 

外部の大学院で自分の実力が通用するのか不安な大学生にぜひお伝えしたいのですが、大学院の内部生より地頭の面で劣っている私たちが勝てる最大の武器は「小さく試してから考えすぐに実行する」ことだと私は自信をもってお伝えしたいです。

 

ユニクロの柳井社長も「頭のいいと言われる人間に限って、計画や勉強ばかり熱心で、結局何も実行しない」「10回新しいことを始めれば9回は失敗する」と述べているように、上手くいくためには必ず失敗する必要があります。

変なプライドや劣等感を捨ててたくさん試してたくさん実行してみてください!

 

(マインドセット面) 視座が高い仲間との話を通じて「もたらす」マインドセットを得た

旧帝大の内部生の子と研究の話をしていて思うのは、みんな視座が高いということです。

視座というのは、物事を見る位置のことを言います。

現実問題として全国の理系大学院生の半分くらいは卒業するために研究をしており、その研究の応用先や世の中への影響などにはあまり興味がない人が多いのが私の体感ですし、私もそのうちの1人でした。

しかし、同期やドクターの先輩方と実験室や飲み会等で話していると、「この素子が完成したら〇〇の分野でやばくね?」みたいな話を目をキラキラさせながら言うんですよね。

そんな眩しい話を近くで聞いてたら気づけば私も、自分の研究が上手くいったら〇〇が出来るからワクワクする、なんて話すようになっていました。笑

気持ち悪いですねごめんなさい。

 

何が言いたいかというと、大部分の人が卒業するためとか教授に言われたからという理由で研究をする一方、彼らはその先の世の中にもたらせることを考えて研究をしているのです。

高い視点を持ちつつ楽しみながら研究に取り組んでいるのですから成果が出ないわけがないですよね。

そんな先輩方を見て私も何かが欲しいという前に「なにをもたらす(提供する)ことが出来るのか」を考えるようになりました。

社会人になってもこのマインドセットだけは忘れないようにしたいです。

 

(研究面)研究が完成したときの達成感と何物にも代えがたい自信

最後は研究で得られたことを。私が大学院で所属していた研究室は実験系の研究室で、電気系の素子を作っていました。

そのため、素子を作り、作った素子の特性を評価すると1つの研究が完成となるのですが、私は2年間で2つの素子の作製、特性評価まで行いました。自分で言うのもなんですが、平均的な内部生の成果よりは多いです。優秀な後輩がついた、先生に恵まれていた等さまざまな幸運がありこのような実績を出せたと考えています。

 

その中で得られたものの中で何物にも代えがたいなと思うのは、素子が完成したときの達成感と自信です。

大学院入学地点では、全くの素人だった自分が自分の手で研究を最後まで終わらせることが出来ると、こんな自分でも何かを成せるんだという自信を得ることが出来ます。

そしてこの自信は今後行き詰ったときに自分を助けてくれると確信しています。

それくらいこの自信には価値があるんです。

残念ながらこの感覚は本人にしかわからないので、これから大学院へ進学する皆さんはぜひこの感覚を味わえるように研究を頑張ってみてください!

 

後は素子が完成して特性が得られた時の達成感は半端ないです!素子を作るための最後の工程前夜のドキドキ感、完成直後に泣きそうになったことなどは私のかけがえのない青春です。

 

まとめ

私は外部の大学院進学を通じて、思考面、マインドセット面、研究面で大きく

・論理的思考力が圧倒的に鍛えられた

・小さく試してから考える癖がついた

・視座が高い仲間との話を通じて「もたらす」マインドセットを得た

・研究が完成したときの達成感と何物にも代えがたい自信

の4つのことを得ました。

 

外部の大学院進学は、自分を強制的に成長せざるを得ない環境に身を置く方法なので、現状の大学でやりたいこともなくくすぶっている人はぜひ挑戦してみてください。

学歴ロンダリングだとか色々うるさいことをいう人がいますが、大学院生活中にそのようなことで揶揄されたことは一度もありませんでした。ですので安心して挑戦してください!

 

外部の大学院進学で困っていることや分からないことがあればいつでもわたくしウィズのTwitter(@wizreenglish)のDMまでご連絡ください!

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